どっこいしょ
草津へ行ってまいりました。
群馬県吾妻郡草津町は日本三名泉に数えられる東日本を代表する温泉地。
日本ロマンチック街道の中間地点でもあるが、まぁ、それより温泉です。
自然湧出量毎分32,300リットルと日本一の湧出量を誇り、豊富な温泉資源をこれでもかと見せびらかしてから湯畑は圧巻のひとこと。
泉質は硫黄泉、6つの源泉があるが源泉によって含有物が少しずつ変わりつつも基本は硫黄泉。
温泉街から少し離れていても硫黄の香りがただようくらい、硫黄の濃度が高い。
その硫黄泉を利用したのが湯畑だ。
湯畑は硫黄をふんだんに含んだ温泉を長くならべた樋に流し、沈殿した湯の花を採取する硫黄生産工場でもある。
6つある原産の中でも湯畑源泉は特に硫黄の含有量が多いし湧出量も多いので、こんなダイナミックなことができるらしい。
ちなみに次に多いのは湯畑から少し登ったところにある地蔵源泉らしい。
確かに地蔵源泉の湧出地は硫黄まみれだった、別名を小湯畑とも呼ぶらしい。
そんな日本を代表する温泉が、片道2時間もかからずに行ける距離にある群馬在住の私は勝ち組待った無しである。
ぐんまーとか馬鹿にしている場合ではないぞ!
これ、川に見えますよね……?
草津は湯畑だけではない。
西の河原もヤバい。
西の河原は草津温泉な中心部である湯畑を西に進んだところにある公園だ。
パッと見はふつうの河川上流部の公園だ。
砂利や大きな石が転がる、川原な公園だ。
ただ、問題はその川にある……
そう、川自体が温泉なのだ。
毎分1,400リットルと馬鹿みたいな湧出量を誇る西の河原源泉から湧き出して温泉が、川になって流れて行くのだ。
西の河原のあちこちでも温泉が湧出していて、それが川原の中にも小さな川を作っていたり、足湯に利用されていたりととんでもないことになっている。
ドイツからやってきたベルツ博士はさぞや驚いたことだろうな……日本で生まれ育った私でも、草津の西の河原くらいしか見たことのない風景だし。
ちなみに、西の河原公園の中にある、西の河原大露天風呂。これは西の河原源泉のお湯ではなく万代温泉という別の源泉から引いてきているらしい。すぐそこを温泉の川が流れているというのに、謎である。
御座之湯
草津温泉には草津三湯という大きな温泉施設が3つある。
ひとつは先述した、西の河原大露天風呂。草津三湯で唯一の露天風呂。
あとふたつは大滝乃湯と御座の湯である。
大滝乃湯は合わせ湯という、温度が違う小さい湯船がいくつかならんでいて、低い温度から徐々に高い温度に入って行くという特別?な入浴方法が楽しめる。栃木県の塩原温泉にある鹿の湯なイメージ。
ちなみに煮川源泉を引いている。
そして御座の湯。

御座の湯は湯畑の隅っこにあり、草津三湯の中では1番アクセスのよい施設だ。
他の二湯と違い、変わった設備はなく、これぞ温泉!って雰囲気ではある。
なにより特徴的なのがふたつの源泉のお湯を同時に楽しめるところだ。
湯畑源泉と万代源泉からお湯を引いていて、ふたつならんだ湯船にそれぞれ引き込まれている。
ふたつの源泉、ふたつの泉質、ふたつの肌触り。
単純ではあるが、なかなかマニアックな楽しみ方ができる、よい施設。
今回は、そんな御座の湯でお湯をいただいてきました。
個人的には、湯畑源泉のお湯の方が好みです。
ホントに小さな差ではあるんですがね!
せっかくの湯治なのだから、そういう楽しみ方もありではないかな?と思うわけですよ。
そして、御座の湯は建物がよい。歴史がありそうな大きな湯治場風な外観は、目の前にある白旗源泉を堪能できる公共浴場の白旗の湯や湯もみショーでお馴染みの熱の湯のレトロな建物とも綺麗に溶け込んでいて、統一感がある。
草津の中心にふさわしいよい温泉だと思いますね。
てか、御座の湯なのに白旗源泉を引いていないのは謎ではあるが……御座の湯は白旗源泉の元の名前のはずじゃなかったかな?源頼朝が発見したから、御座の湯って呼ばれるようになったとかなんとか。
草津は謎も多い。
あとがきのようなもの
温泉はイイぞ。
とくに硫黄泉はイイぞ。
香りも肌触りも温泉情緒が溢れ出ている。
身近なところにこんな温泉情緒あふれるところがあるなんて幸せなことだ。
そういえば、記事の中でしっかり6源泉に1度はふれることができた!
やったね!ゆもみちゃん、仲間がふえるね!
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