消えるトイレットペーパー
昨日、仕事終わりに職場の食料品売場へ帰り道の飲み物を買いに立ち寄ったついでに、トイレットペーパーとティッシュペーパーの棚をのぞいてみた。
予想はしてたが、スッカラカンというやつでしたね。
少なくとも、昨日のお昼くらいには、紙類がなくなるってのはデマだから騙されるな!って情報はかなり出回っていたはずなのだが。
それでも、トイレットペーパーを無駄に買い込む人がいる。
人間って不思議な生き物だな。
予言の自己成就
噂に惑わされてついついトイレットペーパーを買い込んでしまうような不思議な人間の心理も、研究して名前をつける人は必ずいるもので……
アメリカの社会学者のマートンさんは、トイレットペーパー効果とかそんなふざけた名前をつけずに
予言の自己成就(あるいは自己成就予言)
と、しごく真っ当な名前をつけておいてくれた。
トイレットペーパーの原材料は中国製だからトイレットペーパーがなくなる!(すでに嘘)
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それを見た人が不安になる
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買い込んでいる人がいるって噂を見る(噂なのでホントかはわからない)
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不安がつのる
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買いに行くと品薄っぽい
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やはり噂はホントだったんだ!
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買占めが横行してホントに品薄になる(予言の自己成就)
という感じの心理プロセスで、根も葉もない話がホントになることが往々にしてあるのだそうな。
ひとつの嘘や噂が多くの人を動かすことで、与太話のような嘘や噂がホントになってしまう。
笑えないコントのような話。
トイレットペーパーに限らず、銀行が破綻するらしいからの取り付け騒ぎとかも、この1種だそう。
リアルソノウソホントですね。
ひとまず素数を数えて落ち着こう
情報化社会な今の世の中にはいろいろな噂や嘘が当たり前のようにはびこっている。
電話や手紙、ガリ版印刷程度しか自ら主体的に情報を拡散する方法がなかった時代と比べたら、今は気軽に情報を拡散できすぎるのだ。
数人がばら撒く情報と、数千数万人がばら撒く情報じゃ、パイが大きければ大きいほど嘘や悪意の数も多くなるし見分けもつきづらくなる。
だからこそ、短絡的にスーパーマーケットに走るよりも、一旦落ち着くことが大切なのだ。
素数を数えると落ち着くって、どこかの神父さんが言ってましたから、素数でも数えてみてください。
あなたの無駄なまとめ買いのアオリを受けて、トイレットペーパーのない夜を過ごしている人がいるかもしれませんよ?
取り敢えず買い占めダメ絶対。
売る側は買いたい人が暴れると売らざるを得なくなるから、店側の具体的な規制に期待はするな。
店のルールや政府の要請より買い手の購入する権利の方が強いんだ、この国は。
まとめ
自己成就するなら、トイレットペーパーが品薄になるなんてつまらないことよりも、もっと素晴らしいことに向かって自己成就していただきたい。
1日100万アクセスとか、1日100万アクセスとか、あと10kg体重落としたいとか。
そういう感じの自己成就をしていきたい。
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