ちらし寿司とはまぐりのお吸い物

その他
この記事は約3分で読めます。

3月3日は桃の節句

我が家は女性は母しかいないが、何故か雛人形を飾り、ちらし寿司とはまぐりのお吸い物が必ず出てくる。

おそらく、母は娘が欲しかったんだろうな、と幼い頃から思っていた。

そして今年も、しっかりとちらし寿司とはまぐりのお吸い物が提供された。

人日の節句に七草粥はたまに忘れるのに、桃の節句は忘れない母である。

ちらし寿司

そういやなんでちらし寿司を食べるんだろか?と思い調べてみると、元々はなれ寿司にエビやれんこんなどを乗せて彩り豊かな料理として出していたのが今に至っているらしい。

酢のなかった時代の寿司は、魚と米を一緒に塩漬けにして発酵させて酸味を出すなれ寿司が定番のスタイルだった。

それがもともあるにはあったが、高級食材で庶民には手の届かなかった酢が、手軽に作れるようになり庶民の調味料となった江戸時代から酢飯が生まれ、今の寿司の原型である江戸前寿司が生まれたわけだ。

そんなこんなで、なれ寿司にいろいろちらして華やかにしていた桃の節句のちらし寿司も、今に近い酢飯の上に食材をちらして食べるモノに変わっていったようだ。

ちなみに、乗せるとちらし寿司、混ぜるとばら寿司という別の料理になるらしい。

そしたらあったかご飯に混ぜるだけでおなじみの永谷園のすし太郎はCMで「ち~らし~ずし~なぁら♪」と歌っているけど、正体はばら寿司ということになる。

景品表示法違反じゃないか??

乗せるとイイと言われている具材としては、腰が曲がるまででお馴染みのエビさん、先が見通せるようにでお馴染みのれんこんさん、まめまめしく健康に働けるようにでお馴染みのお豆さん、あたりがよいらしい。

甲殻類アレルギーに対するあたりが強いんだよ、日本の行事食は!

はまぐりのお吸い物

はまぐり自体が女の子の縁起物なので、そのはまぐりをお吸い物にして食べるんだから、めっちゃ縁起がイイ。

はまぐりは手頃なサイズ感と頑丈な貝殻、そして対になる貝殻以外とは重なり合わないという特性から、貝合わせという遊びの道具にもなったりしている。

食べて余った貝は金箔やら漆やらで装飾され、蒔絵を施し、貝桶という桶に入れて大切に保管しておくのが習わしだったそうな。

嫁入りする時に、一番初めに旦那の家に持っていくのは、貝桶だったほど、重要なアイテムだったようだ。

結婚式を模して作られている雛人形にも、大体の場合、貝桶は置いてあるようで、私はずっと皿か何かを入れているものとばかり思っておりました。

そりゃ、綺麗に装飾したはまぐりの貝殻を入れた桶なんて想像も付きませんわ。

あと、円満な夫婦関係の象徴でもあるらしいですよ。

女の子のイベントっぽいアイテムですね。

まとめ

次の節句は5月5日の端午の節句か。

ちまきと柏餅を食べる日ですね。

うちは男兄弟なのに結構端午の節句はスルーされがちでした。

まぁ、ちまきは面倒だわな、作るの。

行事食は日本の文化ですので、しっかり食べていきたいと思う次第であります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました