令和2年最強の田舎が決まる
先日9日、3県だけ残っていたコロナ感染者未確認都道府県、またの名を日本三大田舎から島根が脱落した。
岩手と鳥取の一騎打ちとなった日本最強の田舎を決める闘いは、呆気なく決着がついてしまった。
本日10日、鳥取からコロナ感染者が確認された報告が上がったのだ。
これにて、日本最強の田舎を決める闘いは幕を閉じたのであった。
田舎以外に岩手が強い要因
岩手県は、日本で2番目に大きな都道府県である。
1番は言わずもがな、北海道である。
人口密度も同じく北海道に次ぐ2番目の低さだったりする。
四国4県とほぼ同じ面積ながら四国の愛媛よりも人口が少ない県(香川、徳島、高知よりは多い)なのだから、そりゃそうなる。
1平方kmあたりの人口密度が80人、人口密度首位の東京は6,354人なのだから、ひとりあたりのスペースがそりゃデカくもなる。
意識せずとも、世にいう3つの密が発生しない県だからこそ、起こった奇跡と言えよう。
実際、岩手県よりも人口密度が薄い北海道で爆発的に感染が拡大したが、大半の人は札幌市という、北海道の中の特異点(札幌市の人口密度は1平方kmあたり1,748人)で発生しているわけだから、やはり、人口密度とコロナは関わりがあるということがわかるだろう。
密接、密閉、密集、ダメ絶対。
PCR検査最少というカラクリ?
ただ、岩手からコロナ感染者が出ていないのは、田舎だからとかではなく、少なすぎるPCR検査の実施数にあるのではないか?という説もある。
現在、岩手の人口あたりのPCR検査実施数は0.006%と日本で最も少ないのである。
次に低い神奈川が0.012%なので、人口差(神奈川は岩手の8倍近く人口が多い)を考えたらありえなく低いことがわかる。
検査件数を絞っているって言ってもここまで少ないのは異常とも言えるらしい。
そのせいで感染者が見落とされているから、未だにゼロなのだって言う人もいる。
まぁ、流石に37.5度を超える熱が出ている人を検査しないってことはないだろうから、必要な検査はした上でゼロではあるんだろうけどもね。
あとがきのようなもの
岩手は私の尊敬する小説家で詩人の宮沢賢治の故郷、花巻がある。
そして、私の大好きな義経成吉思汗説の出発地点、平泉もある。
日本民俗学の父でもある柳田國男の研究の出発点、遠野物語の遠野も岩手だ。
自然豊かで、歴史もあり、ごはんも美味しい岩手の地は、もしかしたら田舎であると同時に日本で一番豊かな地なのかもしれない。
また近いうちに、じゃじゃ麺を食べに行きたいものだ。
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