高知城
高知城は高知県高知市にある城跡だ。
梯郭式の平山城。
一領具足でお馴染みな姫若子こと長宗我部元親の居城だったり、関ヶ原の戦い後は内助の功でお馴染みの山内一豊が治めたりと、歴史に名を残す英傑の居城でもある。
大河ドラマ『功名が辻』は山内一豊が主人公なので、今でも城内にポスターが貼ってあったりする。
そんな高知城、現存天守は12あれど、天守と共に御殿まで現存している城は、高知城の他にない。
ちなみに、現存御殿は高知城本丸御殿以外だと、埼玉県川越市の川越城本丸御殿、京都府京都市の二条城二の丸御殿、静岡県掛川市の掛川城二の丸御殿の4つ。
現存天守の1/3しか残っていない貴重な現存御殿が、現存天守と共に見られるんですよ!?
興奮しすぎて頭がフットーしそうだよおっっ
という感じで、高知駅から既にテンションMAXでとさでんに乗り込み高知城を目指せる、それくらい歴史的な価値のある城だ。
はりまや橋で乗り換えるのすらわずらわしい!
橋廊下
本丸と二の丸を繋ぐ導線である橋廊下。
本丸は二の丸方面から、この橋廊下を渡るか、本丸の搦手から黒鉄門を抜けるかのふたつしか導線がない。
強固な黒鉄門を突破するなら、橋廊下を渡る方が労力は少なくて済むだろうな。
橋廊下は敵の侵入を少しでも遅らせるために、筋違いになっている。
二の丸方面の入り口中央から、出口である本丸方面に真正面を向いて撮った写真なのだが、少しズレているのがわかるだろう。
さらに、本丸の方が位置が高いので、段差になっていて、更に侵入が難しくなる。
本丸の守りの硬さがうかがえる。
天守と本丸御殿
高知城の本丸はかなりコンパクトだ。
むしろ狭いと言ってしまってもイイ。
狭い敷地を多門櫓が取囲み、大手には橋廊下が、搦手には黒鉄門があり、絶対防衛線なのがわかりやすいほどわかる。
防衛装備で狭い敷地が更に狭くなっている中に、天守と本丸御殿は存在している。
本丸御殿は、敷地の関係もあるのだろう。御殿というには、いささか狭小住宅だ。
謁見用の上がりのある広い部屋があるくらいだ。
ただ、それが、今も残っているというのが、何よりも尊い。
天守は独立式望楼型4重6階天守と、なかなかの高さがある。
18.5mなので、ビル3階分程度の大きさ。
あるいはRX-78と同じくらいの大きさと言えば想像がつくだろうか?
高台の上に、更にこんな高い天守があるので、見晴らしは最高にイイ。
殿様気分が味わえる。
ちなみに、高知城の天守は「咸臨閣」という別名があったり、本丸御殿は「懐徳館」という別名があったり。
そういえば、高知城の大手門にあたる追手門前で、高知城は天守と大手門を一緒に写真に撮ることができる唯一の城だ!って話している人がいて、それは写真におさめねばと思い撮影したのだが……
あれ?そういや、丸亀城も大手門と天守を一緒に撮影したような……といらぬことを思い出したり。
関連写真
まとめ
現存天守に現存御殿とふたつも同時に楽しめ、日本唯一の城。
これで重要文化財なのだから、国宝になるというのは、とても大変なことなのだなというのがわかる。
建設された年月日がわからないと、国宝になれないとかそういうルールがあるらしい。
たとえ国が認めなくても、高知城は日本の宝だと、私は思う。
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