誰が一番得をしたかという視点

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本能寺の変

本能寺の変という歴史的大事件がある。

明智光秀が織田信長・信忠親子に謀反を起こした事件である。

何故、光秀が謀反を起こしたのか、それがこんなに歴史的大事件なのにも関わらず、400年以上経った今でもわかっていないのだ。

通説だと、ふだんから金柑頭だ何だかんだと罵詈雑言を吐かれておりストレスが溜まりに溜まり爆発した、と言われているが……

そんな子供みたいな理由で勝ち目がありそうでなさそうなギリギリな大博打に売ってでるだろうか?

実際、中国地方で毛利と戦っている羽柴秀吉を足止めするために頼るつもりだった親類の細川家に裏切られ中国大返しを成功させてしまった秀吉に討たれることになるわけだ。

織田軍最大勢力である柴田勝家を警戒していたという話だが、新潟にいる勝家より岡山にいる秀吉の方がどう考えても早くつくような気がしてならないんだよなぁ。

光秀、何考えてるのかよくわからん。

推理の基礎の基礎

本能寺の変はいわゆる歴史ミステリーというもののひとつでもある。

歴史というヒントを基礎に推理というなの妄想を広げていく知的遊戯の対象だ。

そんな地的遊戯の基礎の基礎が生み出したひとつの解がある。

それが 羽柴秀吉共謀説 だ。

ありえない段取りで、ありえないスピードで行われた中国大返し。

騎馬兵から歩兵まで、総勢2万以上で、およそ200kmを8日で走り抜いた歴史に類を見ない強行軍である。

こんなん、準備してないとできんだろ!

それも秀吉は毛利と備中高松城で水攻めしたりなんだり小競り合ってたんだぞ!

それをなんでこんなに……

というところから始まり、じゃあ最終的に誰が一番信長が消えて得をしたの?という話になってくるわけです。

そう、誰よりも得をしたのは、後の天下人、羽柴秀吉であるわけですよ。

事件が起きたとき、一番はじめに疑うべきは利害関係者なのは、基礎の基礎です。

Why done it(なぜ?)から堀を埋め、Who done it(だれが?)に至り、How done it(どうやって?)を攻め落とすという、サスペンスの手法ですね。

本格ミステリーではなかなか見られないアウトラインではありますが、火曜サスペンス劇場的なアウトラインならよくある話です。

誰が得をした?という動機の観点から何故を埋めると秀吉の天下統一という理由が浮かび上がり、同時に秀吉という共犯者の名前が浮かび上がる。

どうやっては準備周到な裏切りと中国大返しでQEDなわけです。

浪漫が溢れすぎててヤバい?

わかります、浪漫は正常な物の判断を鈍らせます。

厄介な敵です。

でも、それが歴史ミステリーなのです。

浪漫のない歴史ミステリーなんて、オモシロ味がないのだ。

現実味のある最新の見解

浪漫もないわけではないが、現実味のある最新の説がある。

それが四国説だ。

光秀は、四国統一を目指し、信長と同盟関係にあった長曾我部元親との橋渡しをしていた。

しかし、信長が元親を裏切り、三好家と手を組もうとしていたのだ。

三好家は秀吉が橋渡しをしていたらしい。

それにより、メンツを潰された光秀は四国征伐に繰り出そうとしていた信長軍が動く前に、本能寺の変を起こした。

そういう説だ。

書状とかも出てきて、近年、一番有力な本能寺の変の真相として語られている。

まとめ

NHKで本能寺の変サミット2020なんて番組をやっていたので、風呂に入るのを忘れて見入ってしまった結果がこちらの記事となります。

私的には子供の頃から、秀吉共犯説を支持している。

オモシロそうだから。

そんな思いを込めて。

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